この度当院では検査のための機器を2種類導入しました。
①インフルエンザ高感度検出システム(富士ドライケム IMMUNO AG)
インフルエンザの検査のための機器です。鼻の奥から粘液を採り、検査にかけるという点はこれまでの検査と同じです。この機器は採った粘液の中のインフルエンザウイルスを高感度で検出することができ、従来の検査と比べて少ないウイルス量でも検査に引っかけることができます。すなわち、従来よりも早い段階でインフルエンザと診断がつけられるということになります。発症直後でも100%診断がつくというところまではいきませんが、これまでよりは早く診断がついて薬の投与が開始できると期待しています。
また、この機器はマイコプラズマの迅速診断も行うことができます。
②血液生化学分析装置(富士ドライケム NX500)
採血で肝機能や腎機能を計るための機器です。従来肝機能や腎機能は血液を検査会社に送って計ってもらっていましたが、この機械を用いると院内で15分前後で測定することができます。迅速検査用の機器ですのでこの機器を用いるのは急病の患者さんなどに限定しますが、急病の患者さんの診断をより早く正確に行う上で役に立つものと考えています。